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注目の書展 冬  書道展が最も多い時期、冬…
 2010年の1月〜3月の期間に行われる
書展の中から、2010年の始まりに相応しい
注目の書展をご紹介しています。


第23回不二現代書展
会期: 3/17 - 22
会場: 大阪市立美術館
注目の書展 不二現代書展 注目の書展 不二現代書展
注目の書展 不二現代書展
注目の書展 不二現代書展
注目の書展 不二現代書展
 第23回不二現代書展が大阪市立美術館地下展示会場で開催されました。この展覧会を主催する財団法人日本書道教育学会は、創設者である石橋犀水の「学・芸・道」の三位一体からよい書が生まれるという哲学を根幹にし、「新和様」運動という漢字かな交じり書を現代を代表する表現とする主張のもと、この表現の大成に取り組んでいます。

 これは文字を書くことの喜びと、その動と静の深さを知ることで、書道という伝統文化を感じ、可読性を求めて表現するため、見やすく共感しやすい展覧会です。

 また、一字書を中心とする「文字構成」部門も加わり、見て楽しめる展覧会です。今年の特色は、全体的に伸びやかな表現の作品が多く、斬新な散らし方が見える作品などもあり、会場全体が生き生きしています。

 新和様・漢字造形書作家協会賞受賞者は、近藤水華、土坂彩雪、中尾淡草の三名で、石橋犀水賞には審査会員・無鑑査から斎藤江葉、中西桂舟、四井汀花の3名が選ばれ、一般公募からは内村泉水、栗山斐沙の計5名が受賞しました。文部科学大臣賞には大塚慶州(第1部)、木原静苑(第2部)の2名が受賞、大阪府知事賞には柄沢翠春、大阪市長賞には勝田美鶴、大阪市教育委員長賞には中村紫泉が選ばれました。


第59回奎星展
会期: 3/7 - 12
会場: 東京都美術館・上野の森美術館
 第59回奎星展が東京都美術館で開催され、同人会員による「'10奎星50人の書」を上野の森美術館で併催しました。東京都美術館の第一室には幹部作の他、上田桑鳩記念賞の高川ツヤ子、宇野雪村記念賞の高北ヨウ、高橋竹村記念賞の中村紫泉、天野翠琴記念賞の貝澤洋子、清田岱石記念賞の宮崎宇佐子、弦巻松蔭記念賞の河合雨峰、同人特別賞の国竹雨杏、高橋勝紅(他4名)、無鑑査特別賞の竹澤順子などの受賞作が並び、斬新な発想による表現で魅
了しました。

 特別陳列では青銅彜器を代表する美術工芸品の古鏡を目玉に、産地によって大別した硯や印材、古紙箋や筆などの文房四宝以外の文房諸具も一挙に展示され、興味をそそる展覧会です。

 また、昨年から続く奎星会特別企画 100人の主張では、上野の森美術館に「'10奎星50人の書」と題して超大作が陳列されました。一階には大壁書や布を天上から吊り下げた超大作などが多く展示され、新鮮で斬新な表現作品が並んでいます。


第72回謙慎書道会展
会期: 2/28 - 3/6
会場: 東京都美術館
注目の書展 謙慎書道会展 注目の書展 謙慎書道会展
注目の書展 謙慎書道会展
注目の書展 謙慎書道会展
注目の書展 謙慎書道会展
 日本の古典派書道のメッカである謙慎書道会展は、今年で72回目を迎えました。東京都美術館の第1室には代表作家達の作品が並び、各作品ともこれまでとは姿を変えて、新しい独自の書風で創作し始め、会全体で新しい風潮を生んでいます。

 ここにはこれまでの緊張と気迫による表現で、幾つかの方向にパターン化されていたものが取り除かれ、新鮮さが溢れ出ています。

 この変貌を書風別に分けてみると、殿村藍田調を継ぐ書風は、各者が太く大胆に表現する肉厚的な方向を、姿を変えて示し、上條信山流では田中節山が木簡を情熱的に展開し、市澤静山は充実する行意で動く表現をしています。

 多くの社中が西川寧の書風を借用し、青山杉雨系は書風のルーツを変えて、各者が形と線質に工夫を広げています。かなも表情が豊かになり、篆刻は整然とした小林斗アン調の他に、古拙や朴訥した味が注目されて表面に見えてきます。大きく動き出した謙慎会展を是非ご覧下さい。


第50回記念現日書展
会期: 2/17 - 3/1
会場: 国立新美術館
 南不乗が創設した現日会が、今年東京の国立新美術館で第50回記念現日書展を開催しました。現日会の最大の魅力は、「自由な作家集団」であり、自由と奔放をテーマに掲げた会員が、一人一党の精神のもとで様々な作風を展開します。各作品一つ一つに顔があり、それぞれに見せ場を持つこの展覧会は、今月開催される展覧会の中でも是非足を運んで頂きたい展覧会の一つです。

 今年は記念展ということもあり、会場には各作家の意欲作が多く並び、それぞれの顔を全面に打ち出して個性色豊かな作品を発表しています。今年は大作出品者に木原光威、菅原壯心、鈴木鵬舟が携わり、前年度特別賞受賞同人には浅野誉子、浅見満、市川玲子、伊藤牙城、越智麗川、今野雲上、鈴木幽花、中村翠雨、松本美娜、守谷秀翠が受賞し、試行性豊かな作品が並びました。



第63回書道芸術院展
会期: 2/6 - 11
会場: 東京都美術館
注目の書展 書道芸術院 注目の書展 書道芸術院
注目の書展 書道芸術院
 第63回書道芸術院展は、作家が個々に独自の作風を発表しようとする、一人一党の作品が並びました。
会は「現代の書」を目標に、漢字、かな、現代詩文、篆刻・刻字、前衛書の5部門で自由な作風を展開し、互いが切磋琢磨しています。この絶えず前進するという前衛精神のもとで生まれる書には、様々な思いを感じ、是非見ていただきたい書展の一つです。

 今回は書道芸術院理事長の恩地春洋、常務理事辻元大雲、評議員千葉蒼玄の三作品の他、毎年恒例となった美術評論家小野寺啓治が選出した”小野寺啓治の眼”6点を紹介します。

線の動きがゆったりと生き物のように豊かに舞い、にじみが全体を盛り上げる川島舟錦。

木簡風の暖かい質感なのに明るく快活に動き、自由な動きが安定して深さを発する砂本杏花。

かなにかっちりした流麗さという新しさを生んだ下谷洋子。

ずっしりと強く重く吐き出す気迫には鮮明な閃きが含まれている津田和秋。

文字の面を横線が積み重なる手法で立体感をそっと表す小山鳳来。

気持ちよく上から下へ切り込み、一字ずつはしっかりと足を踏ん張り堂々と立つ半田藤扇。


第24回産経国際書会代表展
会期: 1/20 - 2/1
会場: 国立新美術館
注目の書展 産経国際書展新春展
注目の書展 産経国際書展新春展
注目の書展 産経国際書展新春展
注目の書展 産経国際書展新春展
 国立新美術館に会場を移して3回目となった第24回産経国際書会代表展は、広い会場に大作をゆったりと並べて陳列されました。

 このひのき舞台を得てから、作品は着実に質を高め、特に理事クラスまでの約80点は一人一人が自分の表情をバランスよく熱気を放って表現し、見るものを圧倒するパワーがあります。

 前衛書道が姿を消して文字性に立脚する書は、しっかりしたバックボーンを練り上げて表現されています。

 田中鳳柳、村越龍川、伊藤欣石、岩田正直や齋藤香坡が先導する創作意欲が会全体に伝わって、その他にも仮名作家が増えているのにも注目です。


第58回独立書展
会期: 1/6 - 18
会場: 国立新美術館
注目の書展 独立書展 注目の書展 独立書展
注目の書展 独立書展
注目の書展 独立書展
注目の書展 独立書展
 第58回独立書展は、会場を国立新美術館に移してから今年で3回目となり、その経験と実績から、陳列の間仕切りが上手になり、鑑賞者にとって嬉しい展示会場となっています。

 作品と作品の間は70センチ以上空き、大字書を中心にゆったりと陳列されて、鮮やかな現代書の姿を達成しました。

 第一室から中堅系の注目作が並び、二室、三室と進むと、内容的にも同一のまとまりのよい作品で完成度を高め、超大作の部屋では、臨書、大字書、多字数、かななど、広い空間の中の書の歩む方向を、質よく訴えています。

 さらに進むと幹部室では、広くゆったりと眺望が効き、独立書展は現代書の最先端をいく大字書のメッカだけに、見事な現況を示しています。

出品数は、会員380点、準会員711点、会友795点、一般公募253点の計2139点。

 多様化を達成した点で注目する年明けの展覧会です。

今週の注目の書展

2010年の注目の書展

書展'10冬書展'10春
2009年の注目の書展
書展’09冬書展'09春書展'09夏書展'09秋

2008年以降の 注目の書展