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作家: 岩尾 小苑 題名: 跳舞 個人作家 |
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| 主幹の評論 | ||
| “跳舞”とは飛んだり跳ねたりして踊るという意味で、バレエ音楽「白鳥の湖」を生んだロシアで、現地の人に見せるために作者が選んだ言葉であり、文字でも優雅な動きを表現しようと意図されている。淡墨が心地よくにじみ、筆は大きく開いて動き、細い線を絡ませてにぎやかにする。線の方向は四方に自由に進み、平常の形とは異なる。例えば、跳では旁が上になり、肩を上げた形になるが、舞では真横に動く線や左に下がる線もある。また最後の縦画は逆に反った形態をとる。こうした逆説的な発想は、全体に形がうまく調和すると成功するが、ここでは舞の横画が中央で三本平衡して動くことで、平凡となってしまった。上と下で動き回る方向のバランスが問題となる。横三本を真横ではなく、右上、真横、右下や、三角形、逆三角形に引くなど、もう一工夫が欲しい。とにかく三本が平行であると言うことが、この作品の他の部分との釣り合いで、ややまじめでおとなしい光景になったと言える。しかし線が自由に開いて舞うというのは最初のイメージが鮮やかに表現されている点で尊重したい。線質で見ると、跳と舞の下半部は同じ躍動感があり同質だが、舞の横画三本線に生気が乏しく、質が異なる。作品は異質のものを合わせようとすると無理が出るし、にごる。ここに細く躍動的な線が入ると一変するだろう。線を紙に刺すような強い動きは魅了する。舞が1センチ右に寄ると、より変化は出ただろう。 | ||
| 作家のコメント ロシアを一番に想起したのがバレエ「白鳥の湖」でした。そこで、題材を「跳舞」に決め、優雅な動きを創作したいと思ったのですが、軽快なリズムの動きを表現するのには、優雅でない私には大変難しかった。 |
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