書道の基礎知識古典編

明の古典 五言絶句

五言絶句
古典名
五言絶句
よみがな
ごごんぜっく
作者
張瑞圖
制作年代
明時代

五言絶句の特色

 この作は、張瑞圖が李白の「独坐敬亭山詩」を書いたもの。紙本。127.3×48.71cm。「衆鳥高飛盡 孤雲独去間 相看両不厭 唯有敬亭山 瑞図」と書している。
 張瑞圖は福建省泉州の人。万暦35年(1607年)に探花(第三席)で進士に合格。礼部尚書、吏部尚書などを歴任して、内閣に参与した。初めは唐時代の孫過庭を学び、のちに宋時代の蘇軾を学んだといわれる。詩書画の制作をしながら暮らし、書の評価は同時代の董其昌らと共に高かったが、政治上の悪評から清朝になっても作品はあまり重んじられなかった。しかし、張瑞圖は禅僧の関わりも深かったため、渡来した黄檗僧たちによって、数多く日本にもたらされた。