
新の古典 莱子侯刻石

- 古典名
- 莱子侯刻石
- よみがな
- らいしこうこくせき
- 作者
- -
- 制作年代
- 新時代
莱子侯刻石の特色
莱子侯刻石は新の王莽・天鳳3年(16年)の 刻で、隷書5字が7行にわたり刻されている。石面は52×75cmで、古隷から八分に 変遷する過渡期のものと言われてきたが、近年では他に大量に出土している。
原石は顔逢甲が清の嘉慶22年(1817)に山東鄒県の臥虎山で入手し たものとされる。王莽時代の刻石は数が少ないため、この時代を見る貴重な刻石といえる。
書風は細い線で優しく引き、波磔はあまり見られない特色を持つ。簡牘などの史料から、当時の一書風とも見られている。また行間に見られる界線は、新の「金郷県出土残石」や後漢時代の「禳盗刻石」「沛郡故吏呉岐子根画像石墓題記」などでも見られ、簡牘の影響を受けた刻石の様式だと考えられる。

書道ジャーナル29号