書道の基礎知識古典編

清の古典 臨漢隷

臨漢隷
古典名
臨漢隷
よみがな
りんかんれい
作者
伊秉綬
制作年代
清時代

臨漢隷の特色

 伊秉綬が漢代の衛尉卿衡方碑に刻された一節を臨書したもの。紙本で135.5×46.3cm。
 伊秉綬は福建省寧化の人。字は組似。号は墨卿。乾隆54年(1789年)の進士。官は恵州知府、揚州知府に至る。その善政によって民衆の信望が厚かった。また、豊湖書院を建てて、緒生に宋学を学ばせ、文化面にも大きく貢献を果たした。経学や詩文に秀で、とりわけ書画篆刻に優れた。書では全ての書体に独特の風格を示したが、特に隷書と行書が知られている。
  蔵鋒で重厚な筆画を敷き詰める作風で、漢隷を習ったのではないかと見られている。