
後漢の古典 石門頌

- 古典名
- 石門頌
- よみがな
- せきもんしょう
- 作者
- -
- 制作年代
- 後漢時代
石門頌の特色
石門頌は、後漢の健和2年(148年)の作。縦205×横185㎝、22行で、1行に30〜37字が刻されている。字幅は7cm程度で、書体は派勢をもつ八分隷である。
陝西省褒城県にある褒斜道の一端に石門と呼ばれるトンネルがあり、その内壁に刻された摩崖書の一種である。摩崖ではあるが、石碑の形式を踏襲し、上部に題額がある。 内容は、漢中太守であった王升が、戦乱のために不通となっていた褒斜道の開通に尽力した司隷校尉の楊孟文の功績を讃えたものである。
石門一帯は現在ではダムの水底に没しているが、原石は岩肌から切り取られて、漢中市博物館の陳列室に移設されている。摩崖のため多少行がうねっているが、伸びやかな線に深い情趣を備えている。

書道ジャーナル29号