張遷碑 (186年)
張遷碑(ちょうせんひ)は、後漢の中平3年(186年)に刻された石碑。明初に山東省東阿県で出土されたと伝えられている。この地の殻城長・蕩陰令として治績を挙げた張遷の頌徳碑。出土はほぼ完好で、篆書2行の題額も欠損がない。縦317×横107cm、題額に「漢故殻城長蕩陰令張君表頌」の12字がある。八分隷で刻されている。碑陽は16行で1行42字、碑陰は3段からなり、上2段は19行、下段は3行からなる。 清初の顧炎武は、本文の字体の訛誤が甚だしいことから偽刻説を唱えたが、その後は原刻説が相次いで、今日ではそれが定説となっている。 字形は方形で筆画を敷き詰めており、古朴の趣きを有している。 現在は山東省泰安市の岱廟に移され、歴史碑刻陳列館で保存されている。