魯孝王刻石 (BC 56年頃)

 魯孝王刻石は篆書から隷書への変遷が見られる碑石で、書体は古隷に属する。碑石には、

「五鳳二年 / 魯卅四年 / 六月四日成」

と隷書13字が3行にわたり刻されている。五鳳二年は紀元前56年。
 第一、二行の末字“年”の縦画を長脚に作られている。これは簡牘などで見られる特徴で、石碑では他に『張景造土牛碑』『李孟初碑』『石門銘』などにも存在しており、漢代刻石に使われた長脚画の早期の例としても注目できる。この石碑は金の明昌2年(1191年)に発見され、山東省曲阜の孔子廟に現存する。
 書風は篆書の特徴である角のとれた円さはなく、隷書の直角に肩をつくる姿が明確に見てとれる。また横画を水平に引いて長さを統一し、方形に文字を構えて均衡を堅持する。

魯孝王刻石

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