金文 殷(BC 1300〜1070頃

金文

 金文(きんぶん)とは青銅器に鋳込まれた銘文のことで、中国の殷周時代から秦漢時代までに刻されたものが有名です。金文は甲骨文字の次に発生した文字で、甲骨文字が亀の甲羅や動物の骨に刻したために鋭角的であるのに対し、金文は鋳込む方法に加えて型に流し込む方法をとったため、造形が柔軟で装飾的なのが特色である。当時“金”は銅や青銅のことを指したことから、青銅器銘文のことを金文と呼ぶ。金文は殷金文(BC 1300〜1070頃)西周金文(B.C 1070頃〜771年)東周金文(列国金文ともいう)(BC 770年〜222年)秦漢金文(B.C.221年〜A.D.219年)に大きく分けられる。殷金文は図像記号、図像文字と呼ばれるように記号のような役割をし、西周期までに1200種ほどが確認されている。殷が滅びて西周期に入ると金文は全盛期を迎え、それまで短文だったものから長文銘に変わってくる。東周期には文字が各地で独自に発展を遂げ、地方色が濃く雑多な銘文になる。やがて秦の時代になると秦の始皇帝が地方文字の統一を図り、篆書を全土で使用するように強制し、これが秦文字の発生となった。

金文 (殷)
智ゼン尊

これから内容を充実させていきます。
書道ジャーナル研究所トップへ