郭店楚簡 (BC 4C中頃〜3Cの初め)

 竹簡とは竹でできた小札(簡)で、絹布や紙が使用される以前に書写の材料として使われた。湖南省や湖北省、甘粛省などで多く出土している。中国の戦国時代に、竹の豊富な楚の国で使用された竹簡を楚簡(そかん)と呼んでいる。竹に対して木に書かれた小札を木簡という。

 郭店楚簡は、1993年の冬、湖北省荊門市郭店一号楚墓より竹簡840枚が出土した。そのうち文字が記されたものは730枚で、字数は1万2000字を超え、楚国の領土から出土した簡数では最多である。この一号楚墓は楚国郡に位置し、墓葬年代は、墓葬形態や出土器物の特徴などが包山楚簡、江陵雨山楚簡に類似点があることから戦国中期偏晩、紀元前4世紀中頃から3世紀の初めの頃とされている。郭店楚簡の記載内容は、老子の甲・乙・丙などを含めた16種で、文字は典型的な楚国文字であり、この時代の文字研究に欠かせない貴重な資料である。

 書風は戦国楚系文字に見られる円みを帯びた右上がりの線で、やや縦長の字形が特色だ。総体的な統一性を作らず、異なる書風を絡ませることにより、装飾性を高めている。

郭店楚簡(老子甲)
BC 4C中頃〜3Cの初め

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