楚帛書 長沙子弾庫 (BC 4C中〜3C)

 木片や竹の上に文字を書き、紐で繋いだ書簡のことを簡書(かんしょ)と呼ぶのに対し、帛書(はくしょ)とは、絹を書写材料として用いて文字を書いた総称を言う。つまり帛とは絹のことである。帛は紙が発明される以前から存在し、その歴史は紀元前3000年頃の中国から始まる。説によると当時の中国の后であった西陵が、繭から糸を操ることを発見したことが発生だとしている。帛は戦国時代に木簡や竹簡と並ぶ書写材料として用いられ、最古の帛書として存在し、知られているものが楚の帛書である。

 長沙子弾庫は1942年に湖南長沙の子弾庫で、戦国中・後期の墓から出土した楚帛書である。縦38cm、横47cmほどの絹の断片で、約600字の字数と奇怪な神像や樹木とともに記されている帛書も存在する。書写年代は同時に出土した資料の内容や器物などから考えて、戦国中晩期であると推察されている。
 字形は包山楚簡や郭店楚簡などの当時の筆写体である楚系文字と共通している。

楚帛書 長沙子弾庫
BC 4C〜3C

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