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木簽【もくせん】(木製の書札)
一般に見られる多くの形状は頭部がまるみをつけ、その部分に斜めの格子状に墨をいれたり、墨で塗りつぶしたりしてある。簡の上端から少し下に穴をあけているものや左右部分に刻みを入れ込み、そこの紐をかけるようにしたものがある。長さや大きさは一定していない。木簽の内容をみると、物品名、燧名、文書名、帳簿名、数量が記されており、札として使用したものとされる。
図版は揚州西湖胡場出土の木簽で、器(笥)を記した札である。基本的に木簽の用途が札であることから判読を容易な文字を使用しているので、点画を省略したり装飾性を強く取り入れたりしない隷書が起用される。厳粛な面持ちで命毛を利かせた波磔は伸びやかに引かれ、水平に伸びる横画が凛然としている。
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