蔡襄・謝賜御書詩表(北宋・1052年)

蔡襄 謝賜御書詩表

<謝賜御書詩表>(しゃしぎょしょしひょう)は、北宋時代の蔡襄(さいじょう)が皇祐4年(1052年)に書いた楷書の作。台東区立書道博物館が所蔵している。晋時代の王羲之の書風の影響が窺える。

 蔡襄は仁宗皇帝(在位1022〜1063)の寵任を受け、蔡襄の字(あざな)である「君謨(くんぼ)」の字を仁宗皇帝に御書されて賜った。その珠遇に感激した蔡襄が、君恩に感謝するために奉ったのがこの<謝賜御書詩表>である。

 蔡襄(1012〜1067年)は、興化仙遊(福建省)の人。字は君謨。宋代の蘇軾(そしょく)・黄庭堅(こうていけん)・米ふつと共に「宋の四大家」と称される。初めは蔡襄ではなく蔡京(さいけい)を指していたが、人物の評判が悪く、蔡襄を指すようになったともいわれる。

 なお、台東区立書道博物館は、唐代の顔真卿の名作である<自書告身帖>(じしょこくしんじょう)を所蔵しているが、<自書告身帖>には蔡襄の書いた跋文がある。この跋文は顔真卿の書風に酷似しており、顔真卿の影響も窺われる。


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