米ふつ・蜀素帖(北宋・1088年)
<蜀素帖>(しょくそじょう)は、北宋時代の米ふつが元祐3年(1088年)に書いた行草書の作。絹本、巻子本。縦27.8×横270.0cm。71行、556字。自作の詩六首を書いたものである。文字は烏糸欄(黒い界格線)内に配置されている。「蜀(四川省)の素(しろぎぬ)」という意味から、この名が付けられた。現在は、台湾の故宮博物院が所蔵している。 米ふつ(1051〜1107年)は襄陽(湖北省)の人。字は元章、号は海岳、南宮。書画に執着し、狂逸な性格だったことから「米顛」とも称された。書画の造詣が深く、崇寧3年(1104年)には書画学(宮廷の美術学校)の書画博士となった。蘇軾(そしょく)・黄庭堅(こうていけん)と共に「宋の三大家」とされる。 米ふつの他の作として、<若溪詩巻>、<張季明帖>などがある。また、著書として『海岳名言』、『書史』、『宝章待訪緑』などがある。