中秋帖(東晋・353年)

<中秋帖>(ちゅうしゅうじょう)は東晋の王献之(おうけんし)の作と伝えられるもの。作品の冒頭に「中秋…」とあることから、<中秋帖>と呼ばれる。もともと5行32字であったが、そのうちの2行10字が割去されたという。

 王献之は、瑯邪臨沂(山東省)の人。王羲之の第七子である。父の王羲之と共に書を善くし、二人を「二王」と称する。王羲之を「大王」、王献之を「小王」という。

 王献之に対して、謝安(しゃあん)という人物が「世間では、父上である王羲之の方があなたより優れているといっていますが、あなたの書は父上の書に比べてどうですか」と尋ねたところ、王献之は「世間の連中にはわかりませんよ」と答えたという逸話が残っている。

 王献之の他の作として、 <鴨頭丸帖>、 <地黄湯帖>、 <廿九日帖>などが知られている。


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