蘭亭序(東晋・353年)

 <蘭亭序>(らんていじょ)は東晋の王羲之(おうぎし)の作。王羲之は書をとても善くしたために「書聖」と称される。

<蘭亭序>は永和9年(353年)3月3日に、名士41人を別荘の蘭亭に招いて、曲水の宴を催して作られた詩の序文。28行、324字で、草稿文であるため、書き直している部分などもある。

王羲之の7世の孫・智永(ちえい)に伝承されたという原跡は、王羲之を酷愛する唐の太宗皇帝の手に渡り、太宗皇帝が亡くなった際に一緒に墓に埋められたと伝えられている。

よって<蘭亭序>の真跡は残っておらず、「双鉤填墨(そうこうてんぼく)」という手法で書かれたものなどが残っている。双鉤填墨とは複製の方法で、双鉤とは原本の上に薄い紙を乗せて籠字を写し取ることで、填墨とはその籠字の中に墨を塗っていくことである。

 現在、王羲之の真跡作品は残っていない。双鉤填墨として他に<喪乱帖>、<孔侍中帖>などがあり、碑として<十七帖>、<楽毅論>などが伝わっている。

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