懐素・自叙帖(唐・777年)

懐素 自叙帖

<自叙帖>(じじょじょう)は、唐時代の懐素(かいそ)が大暦12年(777年)に書いた作。草書。紙本の巻子装で、28.3×755cm。本文は136行で、毎行の字数は一定していない。

 内容としては、初めに懐素自らの書歴を述べ、自分の書を形似・機格・疾速・愚劣の4項目に分けて論じ、懐素の書を賞賛した詩文を引用している。

 懐素の姓は銭、字は蔵真。永州零陵(現在の湖南省)の人。家が貧しくて紙を得られず、芭蕉を育ててその葉に書いたという。また、磨り減った筆が沢山集まったので、筆塚を作って供養したともいわれている。

 懐素は酒を愛し、興に乗じると声を発して壁一面に書いたと伝えられており、懐素の書く草書は「狂草」と称された。

 真跡は現在、台湾の故宮博物院に所蔵されている。


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