欧陽詢・九成宮醴泉銘(唐・632年)

九成宮醴泉銘

 <九成宮醴泉銘>(きゅうせいきゅうれいせんめい)は、唐時代の能書家であった欧陽詢(おうようじゅん)による貞観6年(632年)の作。24行、49字。

 <九成宮醴泉銘>は、魏徴(ぎちょう)が撰文し、欧陽詢が書した楷書の石碑。石碑は陝西麟游に現存する。

 隋の仁寿宮に皇帝が避暑に赴いた際に、甘泉を得たことを記念して作らせたものである。

 欧陽詢(557〜641年)は字が信本。譚州臨泉の人。隋の時に太常博士となり、唐に入ってからは太子率更令、弘文館学士、太常小卿を歴官し、渤海男に封ぜられた。欧陽詢は東晋時代の二王(王羲之、王献之)を学んで、各体を善くした。後世にその書風を「率更体」、その書法を「欧法」と呼ばれる。

 唐代に活躍した虞世南(ぐせいなん)、褚遂良(ちょすいりょう)と共に「初唐の三大家」と称される。欧陽詢の他の作として、<化度寺碑>、<皇甫誕碑>、<房彦謙碑>などがある。


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