孫過庭・書譜(唐・687年)

孫過庭 書譜

 <書譜>(しょふ)は、唐時代の孫過庭(608?〜703年以前)が垂拱3年(687年)に書いた作の草稿。草書。紙本で26.5×900.8cmの巻子に仕立てられている。題字と款記を合わせて351行、全文で3711字。全文で372字あったが、度重なる改装で中間の196字が欠落している。真跡本は台北の故宮博物院にある。

 <書譜>は唐代を代表する書論としても有名で、内容としては、書人の比較、書法、学書法、先行書論の批判など多岐にわたっている。また、王羲之を賞賛しており、<書譜>自体の書風も王羲之に影響を受けている。

 紙の折り罫に筆が当たり、「節筆」と呼ばれる点画の節目がある。「節筆」を発見したのは松本芳翠(1893〜1971年)である。

 注釈書として、中国では朱建新『孫過庭書譜箋証』、馬国権『書譜訳注』、日本では福永光司『芸術論集』、西林昭一『書譜』などがある。


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