智永・真草千字文(隋・603年)

 <真草千字文>(しんそうせんじもん)は隋時代の能書家である智永の真跡と伝えられている作品。麻紙。現在は折本になっており、約200行に書かれている。作品には楊守敬と内藤湖南の跋文が付されている。

 明治初年に江馬天江から谷如意に移り、現在は京都の小川氏の所蔵となっている。

 智永(ちえい)は南朝の陳時代から隋時代にかけて活躍した僧。名は法極。会稽(現在の浙江紹興)の人。東晋時代に活躍した能書家である王羲之(おうぎし)七世の孫。永欣寺に住み、書を学ぶ30年間の間に<真草千字文>800余本を得て、諸寺に一本ずつ施入したという。また、居所の戸に穴があく程、智永の書を求める物が殺到したと伝えられている。

 <真草千字文>の「真」は楷書を指し、同文を楷書と草書で交互に書かれている。


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