◆書道展の概要
開催地:ベルギー ブリュッセル(後日アントワープ市でも開催された)
会場:アルバート1世王立図書館エキシビジョンホール
会期:1985年 10月18日~11月23日
主催:アルバート1世王立図書館エキシビジョンホール
書道ジャーナル海外文化事業団
協力:在ベルギー日本国大使館
交流事業:デモンストレーション
デモンストレーター:勝瀬景流・小浜大明・野崎幽谷・吉澤大淳・渡辺○○-
◆アルベール1世王立図書館書道展の特色
書道ジャーナル海外文化事業団とベルギーのアルベール1世王立図書館主催による、ベルギー・ブリュッセル日本現代書展が、ベルギーの首都ブリュッセル市で催された。期間は10月18日~11月23日までの5週間というロング・ランで、10月18日夕刻5時に同館エキシビジョンホールにおいてオープニングが催された。書道展はウィテック館長の挨拶の後、山本鎮彦駐ベルギー日本大使と同館長のテープカットで華々しく開会された。
会場のアルベール1世王立図書館はヨーロッパでも屈指の図書館で知られ、100万冊以上の本と約3万の原稿が収蔵されている。前庭にはアルベール1世の騎馬像が堂々と街下を見おろし、横には重厚な石造りの広大な同館が建っている。この館内には、12世紀に建立された壮厳なゴシック建築の粋ともいえる教会がある。この教会では、丁度偉大な予言者ロスベアトスを記念して、9世紀から12世紀に手書きされた未公関の厚い書物が初めて公開されていた。今回の日本現代書展は、同美術館で最も広く、天井の高いエキシビジョンホールが当てられ、大型の移動パネルを設置して設営された。広い会場は、南面が欧風建築特有の中庭に面し、大理石の大円柱群と見事に調和し、ゴージャスな雰囲気を醸していた。 -
◆オープニングとデモンストレーション
オープニングはウィテック館長の挨拶で始まり、2人の在住日本人通訳者がオランダ系のフラマン語と、フランス系のマロン語の2本立てで通訳を行った。テープカットが終了すると、主幹による作品の鑑賞説明と会場案内が始まる。来観者もスムーズに一巡して、会場内は、人息と熱気で充満し、随所で作品の質疑応答が見受けられた。しばくして、主幹による主催者の挨拶と、訪伯代表団長の紹介が終わり、デモンストレーションに入った。全紙4枚版の下敷を取り囲む人垣がつくられ、揮毫者は次々に書作を披露していった。作家の制作意図は初めに2ヶ国語で通訳され、書作課程の説明も逐次、通訳されて連行していった。
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◆講演とパネルディスカッション
会場に陳列された作品は計70点であり、この内の48点は、昨年6月にフランスのニーム市で催されたニーム市日本現代書展に出品した作品である。同作品は、ニーム市での書道展が終了するとベルギーに運ばれ、11月にはベルギー第2の都市アントワープ市でアントワープ市日本現代書展として紹介された。今回はこれに新しく22点が追加されたもので、この22点は、全部軸装である。
