◆書道展の概要
開催地:ブルガリア ソフィア
会場:ブルガリア国立美術館
会期:2008年 11月6日~11月30日
主催:在ブルガリア日本国大使館/ブルガリア国立美術館
書道ジャーナル海外文化事業団
交流事業:講演・デモンストレーション 11月7日
講演者:小野寺啓治 / デモンストレーター:岩尾小苑・岡美知子・柳澤朱篁-
◆ブルガリア国立美術館書道展の特色
展示会場となったブルガリア国立美術館。高さ3メートル以上もある日本現代書展のポスターが、美術館の外観に飾られた。ポスターに採用された作品は本展に出品の小伏小扇氏の”賜”。美術館はもと王宮の建物で格式が高く、西洋画を中心に約6万点の芸術品を収蔵しているブルガリア美術の殿堂。天上に吊るされたシャンデリアが、皇族が生活した雰囲気を漂わせ、絵画を引き立てる。中世から現代までの様々な作品が展示されている。展示室は赤い壁面の第1室、王宮時代に教会として使われていた第2室とその両室をつなぐ通路に作品51点が並ぶ。両室とも来場者でいっぱいになり、ブルガリア人の日本美術に対する興味がとても深いことが伝わる。観客の中にはブラジル大使 パウロ・ウォロウスキー閣下、オーストリア大使クラウス・ファビヤン閣下など、数国の大使にもご訪問頂け、意義と価値の高い文化交流の場となった。国営テレビ局、国営ラジオ局などを含めた、5社の報道関係者から取材をうける。この撮影後、どの報道局でも書道イベントをブルガリアの全国に報道して頂き、多くの方々に日本の書道を紹介できたことに、関係者は心から喜びを得た。
-
◆オープニングについて
'08年11月6日、日本現代書展がブルガリア国立美術館でポリフ・ダナイロフ館長の開会の辞と共に遂に幕を開けた。会場には約250名の一般の方、国営テレビ、国営ラジオ局などを含む数社の報道関係者が集まり、会場に熱気が漂う。続いて今回の日本現代書展に多大なご協力を頂いた、駐ブルガリア共和国日本国特命全権大使竹田恒治閣下が、「海外での日本文化の関心が高まってきていること」や、「書道が日本独特の精神風土を墨と筆に託して作品に体現した芸術であり、その表現美を本展を通じて皆様と分かち合いたい」との言葉を述べられると会場から拍手喝采が巻き起こる。最後に主幹が書道の見方や楽しみ方を説明し、ブルガリアの国民に書道の粋を説明した。
-
◆デモンストレーションについて
オープニングの挨拶が終わると、参加者に是非制作する姿を見て頂こうと、書壇院常任理事の柳澤朱篁氏によるデモンストレーションが行われた。観客は作家の制作姿を見ようと、作家の側に歩み寄る。一階と二階から約250名の眼が、柳澤氏の揮毫に集まる。会場のボルテージが最高潮に達する中、主幹が国営テレビ局のカメラの前で、制作の秘儀、作品の特色を語る。このオープニングはブルガリア全国に数回に亘り報道され、注目のイベントとなった。
-
◆講演会について
ブルガリアの東大と言われるソフィア大学の劇場ホールで、書道講演会が行われた。講演会はブルガリア語併記のパワーポイントを使って今回の出品作品51点を全て使用し、各書体の特色から書の見方、余白、濃淡、線の美など、全ての角度から書道を説明した。講演受講者は150名を越し、満席で立ち見がでた程だ。講演を熱心に聴き、ノートにとる受講者も数多く見られた。ソフィア大学日本語教授であるアルベナ・トドロヴァ教授に通訳をして頂いた。デモンストレーションが始まると、受講者達は作家の創作を肌で感じようと、作家を囲むように座って見入る。最初に柳澤朱篁氏が隷書で伝統的な書体を披露する。じっくりと重みある書風で会場に重厚感を与えると、次に岡美知子氏がマイクを握り、百人一首の句を高らかに詠ってその詩を朗々と綴る。細線美で魅せるかなの美しさに、観客の心も和んだかのように見えた。最後は岩尾小苑氏による力強い書風と、凄みのある創作姿で”夢”を一気に書き上げる。観客からはどの作家にも拍手が送られた。
書道展開催に向けて携わって頂いた全ての方に、感謝の意を表したい。

海外書道展企画
駐ブルガリア共和国
日本国特命全権大使

海外書道展企画
ブルガリア文化省次官

海外書道展企画
ブルガリア国立美術館館長

海外書道展企画
在ブルガリア日本国大使館
広報文化謙通訳担当

通訳
在ブルガリア日本国大使館

企画協力
ブルガリア国立美術館
国際関連責任者

通訳
ソフィア大学

デモンストレーター
個人作家


