◆書道展の概要
開催地:カナダ カルガリー
会場:カルガリー大学マキュームホール
会期:1991年 10月21日~23日
主催:カルガリー大学・マキュームホール
書道ジャーナル海外文化事業団
交流事業:デモンストレーション・講演
講演者:小野寺啓治 / デモンストレーター:大井碧水・片岡紫江-
◆カルガリー大学書道展の特色
書道ジャーナル海外文化事業団主催のカナダ巡回・日本現代書展の第2会場は、西部のカルガリー大学だ。書道展は同大学のマキュームホールで10月21日より23日まで開催された。 最初のアルバータ大学ファインアートで大きな成果をあげて無事終了すると、その日の内に作品はソニヤ教授と藤村前教授が同行してカルガリー大学に移送された。ここでの書道展はカルガリー大学宗教学科並びに亜細亜研究会の主催で行われ、同科科長で同研究会会長の河村澄雄教授 (2世)と令夫人を中心に、同科の巴博博士、楊キャオジ助授教、ソニヤ教授の友人アスキス・パメラ文化人類学助教授の教授陣が作品を陳列した。会場は、移動パネルを除くと壁に釘の使用は禁止されているため、天井から針金で額や軸を釣るという方法で、広い場内ではスライドのスクリーンやデモンストレーションのスペースもゆったりと設営されていた。
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◆カルガリー大学
カルガリー大学は創立25周年を過ごしたばかりの新しい総合大学で、建物や内部は明るく開放的で、豊富な色彩で棟や部屋が仕分けられ、まるで娯楽センターのようだ。しかも、先年のカルガリー冬季オリンピック大会では、大学の体育施設が使用され、アイススケート場やトレーニングジムは目を見張る設備を備えていた。学内には、天然ガスを利用した聖火台が今もその姿を残し、世界有数の体育学部として知られている。さらに、宗教学科だけで教授陣が十名を擁し、新しい総合大学として、目覚ましく発展していた。学生数は約三万人で、生涯教育から学生の年齢は若年から中年までと幅広い。
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◆講演と展覧会
この書展は、大学の授業にも組み込まれ、スライドレクチャーを2日間実施し、通訳は初日がソニヤ教授、2日目は河村教授に変わり、最後には河村教授が自ら学生に作品解説まで実施した。 カナダでは市民の見学者が多く初日には開館と同時に中国人の画家と書家が仲間を連れ2日に亘って来場し、前アルバータ美術大学学長は2回も訪れて熱心に仲間や我々と交流した。学生たちは実作に興味を示し、書く文字は会場内の作品や日本語を選び、書作に次から次と挑戦した。 カルガリーでは今、日本語の指導と日本文化の理解に町を挙げて努力しているところだった。日加の通商には日本を十分に理解する必要が生まれたからである。
