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書道展の内容

  • ◆書道展の概要

     開催地:フランス ニーム市 ニーム市商工会議所
     会場:ニーム市商工会議所
     会期:1984年 6月18日~23日
     主催:ニーム市/ニーム市商工会議所
        書道ジャーナル海外文化事業団
     交流事業:講演・デモンストレーション・パネルディスカッション
     講演者:小野寺啓治・野崎幽谷/ デモンストレーター:野崎幽谷・森和風

  • ◆ニーム市商工会議所書道展の特色

     書道ジャーナル海外文化事業団が初めて主催した展覧会が開催された。南フランスのガール県ニーム市における第1回ニーム市日本文化の祭典に参加した「ニーム市現代書展」は、会場のニーム市商工会議所で、6月18日11時ブスケニーム市長のテープカットで開催された。会場のニーム市商工会議所は、中世風クラシカルな由緒のある建造物で、平素は開閉されない正面玄関が、この日のために開かれた。当会場には、日本の江戸から明治期の東北地方の夜具地である「筒描藍染布地」(二上百合子女史提供)が正面ロビーに展示され、続いて2階通路には、「地蔵」(明見由樹撮影)の写真が並び、書の会場には2階の大会議室に特設展示された。この会議室は180年間で初めての展覧会会場になった。
     現代書作品は総数51点で、全紙の額が最大であり、漢字、かな、現代文、少字数、墨象と5つの分野の仕事が公開された。出品作は昭和世代の第1線で活躍する意欲作が集まり、自国の文化に強い自信と誇りを持っているフランス人に、強いカルチャーショックを与え、ラジオでは詳細に放映され、テレビ撮影もあった。特に日本的なかなの美しさに関心が集まったのもお国柄である。

  • ◆オープニングとデモンストレーション

     オープニングレセプションには市長、副市長、商工会議所役員等、日本側参加団体代表団に、多くの一般人が集い、フランスの国旗を帯にしたテープが市長の手で小さな旗に切りとられ、関係者に渡されて開館した。訪問団の紹介が終わると、訪問団の野崎幽谷氏、森和風氏の2名がデモンストレーションを実演した。同日の夜に市長が主催した歓迎パーティーに招かれ、由緒ある二-ム市庁舎迎賓室でプロバンス地方の民族音楽と舞踊が催された。日本側からは野崎幽谷氏が揮毫実演と、伝統芸能の鼓に日本舞踊が披露された。

  • ◆講演とパネルディスカッション

     翌6月19日の夜は、副市長の他に美術評論家、放送アナウンサー、造型学校教授や日本文化に関心を持つ市民と、ニーム市の産業代表者たちが集い、野崎幽谷氏の「書の美しさ」と、主幹の「現代の書」と題した講演を開催した。続いてパネルディスカッションが実施され、フランス側からは感覚的な理解に対する意見が出されるなど、まさに芸術の都ならではの質問も多く受けた。その後、毛筆の実習が展開されて議論は最高潮に達した。6月23日の夜は、ニーム市と日本側参加団体とのパーティーがアペランとホテルで開催され、ニーム市側の要請でニーム市に小木太法の「光」が収蔵され、ニーム市商工会議所の要請で、野崎幽谷の「冨士讃歌」が商工会議所に収蔵されたことが決定した。