◆書道展の概要
開催地:スイス ジュネーブ
会場:ジュネーブ市立図書館
会期:2008年 10月2日~29日
主催:在ジュネーブ日本国総領事館/ジュネーブ市立図書館
書道ジャーナル海外文化事業団
交流事業:講演・デモンストレーション 10月3日 17:00~
講演者:小野寺啓治 / デモンストレーター:有野そう扇 中根海童 成山一葉 山本信山-
◆スイス・ジュネーブ市立図書館書道展の特色
「日本現代書展」がついに巡回展としてヨーロッパの地を踏んだ。その先駆けとなったスイス展は、国際都市ジュネーブにあるジュネーブ市立シテ図書館に展示された。図書館は街の中心地という最高の立地で、多くの訪問客が期待できる。本展は、毎年行われている日本文化月刊のイベントのひとつとして、在ジュネーブ日本国総領事館、市立図書館、当事業団の共催で、10月2日~29日まで開催した。会場は作品51点がぴったりと陳列できる広さで、作品の横には作品紹介として作家名、タイトル、顔写真やフランス語で書かれた作家の制作意図がパネルで置かれた。
-
◆オープニングについて
2日に催されたオープニングセレモ二ーでは、今回の書道展を共同主催して頂いた在ジュネーブ日本国総領事館より、宮川眞喜雄総領事、 伊野武正領事、 広報文化担当の片桐啓氏などが足を運んで下さった。宮川総領事が開会の辞を述べ、日本からの訪問団7名が紹介され、書道家の有野そう扇氏 中根海童氏 成山一葉氏 山本信山氏の4名によるデモンストレーションが行われた。
-
◆デモンストレーションについて
観客たちからは「待っていました」とばかりに盛大な拍手が会場に沸き起こる。まず初めに有野そう扇氏がトンバ文字で男と女を揮毫すると、会場には止むことがないまばゆいカメラのフラッシュが有野そう扇氏に集まる。続いて山本信山氏が楷書で揮毫するとフラッシュの光と文字が放つ精光が調和して、観客が思い描いている漢字に拍手喝采が起こる。この高潔な感動を受けている観客たちに、続いて成山一葉氏が自己紹介をし、持ち前のユニークな解説で会場を笑いを生み、王鐸の書法として知られる「懸空書法」(紙を中に浮かせた状態で揮毫する)を披露すると、会場には観客の興奮と熱気が一気に立ち込めた。最後の締めとして中根海童氏が技巧的な運筆で草書を揮毫すると、観客たちからは止むことのない拍手が起こり会場に木霊した。
-
◆講演会について
翌3日には主幹の講演会が催され、英語併記のパワーポイントを使用し、今回の出品作品35点を例にあげて書道の歴史から各書体の特色、見方など、あらゆる角度から書道を説明した。受講者は相槌をうったり、感嘆の声をあげたりと、とても真剣に聞き入り、講演終了時にはとても解りやすかったというお声を沢山頂いた。
講演会の後には、質疑応答を設けて、聴衆者達から書を書く時の姿勢や、現在の日本人は漢文を読めるか、なぜ漢字を書くのか、作家は文字を読めるのか、なぜイーゼルで書かないのかなど、外国人ならではの視点から様々な質問を受けた。我々日本人には当たり前のことのように思えていたことが、彼らにとっては新しい発見となり、私達もこれまでに気付かなかった原点を探る、良い機会を得ることができた。
その後観客からの頼みに、作家が一筆揮毫してプレゼントを贈ると、訪問者達から記念撮影を頼まれたり、握手、メールアドレスの交換などをお願いされていた。それはまさに、文化の交流により国境を超えた貴重な出会いとなった。本展はこの後ブルガリア国立美術館を巡る。

海外書道展企画
在ジュネーブ日本国総領事館
総領事

海外書道展企画・カタログ翻訳
在ジュネーブ日本国総領事館
総領事

海外書道展企画
在ジュネーブ日本国総領事館
広報・文化担当

海外書道展会場提供
ジュネーブ市立シテ図書館
館長

カタログ翻訳

講演翻訳




