◆書道展の概要
開催地:アメリカ カリフォルニア州 バークレー
会場:カリフォルニア大学バークレー校 フルトン館・キャンベルホール6階展示室
会期:2005年 4月1日~4月15日
主催:カリフォルニア大学バークレー校東アジア言語文化部/書道ジャーナル海外文化事業団
交流事業:講演・デモンストレーション 4月5日
講演者:小野寺啓治 / デモンストレーター:千葉蒼玄-
◆カリフォルニア大学バークレー校書道展の特色
アメリカ巡回の2番目は、州立大学では全米第一位といわれるUCバークレー(カリフォルニア大学バークレー校)で開催された。会場となったIEAS(Institute of East Asian Study.東アジア研究科)のロビー(キャンベルホール)には、サンフランシスコ州立大学の20点に新しく10点を加え、30点が陳列された。格調の高い展示室と会議室の会場には学生よりは専門の研究者が多く集まり、博識の高い展覧会となった。本展は、ゆったりとした空間と貴賓室に入るような会場の雰囲気から、日本では考えにくい鑑賞形態が実現している。このキャンベルホールは同大学の中心に位置するところから、全米有数の研究者が集うところで、どのように理解されるか大きな期待が持たれる。
◆講演について
講演は主幹による「日本の書の魅力」で、通訳はジェニス・静江・金光氏によって行われた。同氏は日本の浄瑠璃を古本で研究する熱烈な日本信奉者である。講演の質疑応答は東アジア言語文化学部長、マック・ホートン教授が担当され、ウイットに富む流暢な日本語の会話を披露された。マック教授は万葉集から江戸時代の連歌までを深く追求し、第一人者として世界的に貴重な研究者である。講演会では内容の濃い質疑応答が繰り返された。特に今回初めて発表した古典派と現代派に分けた表現様式の見方には強い関心が示され、書の未来に対する可能性を示唆した。主幹の講演は1時間で、その後の質疑応答の30分では墨色についての質問や、色の表す意味、さらには臨書という言葉を知っている人もいて、臨書と言う言葉の解釈を求められたり、筆の命毛とか、作品を見るときのポイントは何かなど、多くの関心が示された。
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◆デモンストレーションについて
その後、財団法人書道芸術院の事務局長を務める千葉蒼玄氏と主幹によるデモンストレーションが行われた。最初は主幹が担当して篆書、草書、楷書で「平和」を作品にし、印の押す場所なども説明しながら墨色の変化や構図について話す。ここに質疑応答が殺到した。続いて千葉蒼玄氏が前衛作品を渦のイメージを濃く重くどっしりと表現し、時間をかけて書き上げる。続いて今度は一瞬のうちに飛沫を撒して仕上げた。さらに主幹が2秒プラス50年の人間の表現だと説明すると、大きな拍手が沸いて書の魔術を実感する。
最後に今回の開催に向け、助力を頂いたサンフランシスコ州立大学外国語文学部長、マッキオン・ミドリ教授にも心から感謝の意を表したい。

海外書道展企画・通訳
カリフォルニア大学バークレー校
東アジア言語文化学部長

講演通訳
フルブライト留学生

デモンストレーター
書道芸術院事務局長

企画協力
サンフランシスコ州立大学
外国語文学部部長
